- 旅レポート
- | 2022-02-25
フランス語で鎌倉歴史遠足
POINTフランス語で体験型歴史学習
2022年2月20日 鎌倉歴史散歩を開催しました。小学3年生2名、お母様2名、マガロンの5名にて、大声を出さず、密にならないよう、ガイドレシーバーを使うなど感染予防対策の上行いました。
前日の夜から大雨でしたが、集合の8時45分には雨が止み、道がぬかるんでいることは覚悟の上、山歩きを決行することにしました。
前日、対面とオンラインを混ぜたハイブリット形態にて、この遠足の事前授業を約30分間日本語で行いました。テーマは、「頼朝とは誰? 政子とは誰? 清盛とは誰? 時政とは誰? 義時とは誰? 頼家とは誰? 実朝とは誰? 覚園寺薬師堂、義時公を守った戌神将のお話」などです。
当日は学習ノートを手に散策開始。鎌倉駅からバスに乗って大塔宮で降り、永福寺跡へ向かいました。
誰が建てた? なぜ建てた? 当時はどうだったなど、まずフランス語で説明、それから日本語で補足。学習ノートにはフランス語で書き込みます。
永福寺跡の近くより登山開始。風景が昔の道になりました。
小川の脇を歩いたり、小川の上を渡ったり、崖の壁面が蔦で覆われていたり、大きな銀杏が林立している広い場所に出たり、楽しく歩いて、獅子岩に到着。
紅葉谷を通り、天園へ。遠くに海を眺め、大平山山頂の表示を確認しました。そこから鷺峰山(じゅぶせん)を経て、覚園寺(かくおんじ)へ向かいます。途中、覚園寺百八やぐらの一部も見ることができました。
約2時間の山歩きの後、11時半に覚園寺に到着しました。
なんと覚園寺にて嬉しいサプライズがありました。
愛染堂の横の建物で、戦国武将の鎧を着せて頂き、十二神将のそれぞれが持っている武器の木製見本を手に取って見学し、戌神将の等身大アクリル版パネルの前で写真を撮りました。
ご説明下さり、我々小学生の質問の一つ一つに答えて下さったご住職様に心より感謝申し上げます。
そしていよいよ本堂薬師堂へ。薬師堂の中は雰囲気が違います。写真は撮れないので、自分の目と心でできる限りのものを感じよう、と前日話していた通り、多くを吸収しました。
覚園寺の元となったお堂の名前、それを建てたのは誰だったか、一番大きいお像の名前、左右のお像の名前、十二体のお像の名前、義時公を救ったのはどの神将だったかなど、学習ノートに書き込みました。
楽しい思い出で胸を膨らませて覚園寺を後にし、西御門方面へ向かいました。東御門と西御門の碑を確認し、頼朝が住んでいた御所の大きさを実感。六浦道(むつうらみち)に面したビストロ・バリエテさんでお食事を頂きました。
牛のロースト、ハンバーグステーキ、牡蠣のグラタンなどを頂きましたが、早朝から歩いていた我々には身に沁みる美味しさでした。
食後再び六浦道(むつうらみち)へ。筋違橋(すじがえばし)の跡に立ち、三浦義村邸跡(附属小学校)、北条得宗屋敷跡(宝戒寺)などの位置を確認しました。畠山重忠邸跡を通って鶴岡八幡宮流鏑馬道(やぶさめみち)へ。右折して、白旗神社を参拝ました。白旗神社に祀られているのは、源頼朝と源実朝。頼朝とは誰か、実朝とは誰か、改めて学習ノートにフランス語で書き込みました。
鶴亀石を見てから、本宮参拝、本宮前より若宮大路が海まで続いていることを確認。大階段から舞殿脇を通り、源平池の弁財天の横の政子石を見学しました。小学生の皆さんは池の鴨に夢中でした。
「誰が生まれる時にこの道作ったんだったっけ?」という話をしながら段葛(だんかずら)を歩き、鎌倉駅へ。王様のガレットを食べるべく、江ノ電に乗って「ちえのケーキ」へ行きました。
星の井、虚空堂前を左折すると海が見えます。実朝の歌碑を左にみながら、右折して「ちえのケーキ」に到着しました。
皆様で味わったのは王様のガレットならぬ「将軍のガレット」。表面に鶴岡八幡宮の白旗神社で見学したのと同じ笹竜胆(ささりんどう)があしらってあります。美味しく頂きました。
宝戒寺の門の上で金色に光っていた紋、覚園寺の戌神将のパネル見学のために入れて頂いた建物の入り口に大きく染め抜かれていた紋、鶴岡八幡宮境内で「大河ドラマ館3月開館」の看板に載っていた同じ紋を思い浮かべ、「実朝の死後、政治権力を手にしたのはどの一族ですか?」という学習ノートの最後の質問にもしっかり解答して、新しい知識、新しい風景と体験、フランス語学習が詰まった鎌倉歴史遠足を終えました。
「義朝」「頼朝」「実朝」「十二神将」「覚園寺」といった固有名詞をすっかり覚えてしまった利発な小学生の皆さんが頼もしかったです。
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