2024年8月31日土曜日、当社有限会社キュルチュール・フランセーズのフランス語学校Culture International Club（CIC)が、中高生のためのフランス語スピーチコンクールを開催いたしました。

中高生の方に向けた会の開催は、先日6月30日の進学座談会以降2回目で、今回スピーチのために壇上に立たれたのは、DelfAレベル（A1,A2）７名、Delf BレベルB(B1, B2)７名、10歳から17歳までの合計で14名でした。

その内、半数ほどの方は先日の進学座談会にご参加下さった皆様でした。

フランス語の口頭表現の訓練の機会、スピーチコンクールがどんなものか体験する機会を提供することを目的として、「私の夏」をテーマに各々が原稿を準備しました。

コンクール仕様の「よそゆき」の内容を用意する必要はない、この夏やったことでも、やろうとしたけれどできなかったことでも、考えたことでもいいので、「私の夏」というテーマにおいて、異なる個性を発揮してみようという呼びかけに対して、二つとして似通うことのないスピーチが寄せられました。

時間旅行社顧問武田朗、CIC前教務部長クリストフ・ジガン、CIC新講師ダヴィド・アヴァキアン、当社代表マガロン依子の４名が審査員を勤めました。

当日、Aレベルの方は３分を目処に、Bレベルの方は４分を目処にお話頂きました。

採点基準は、内容、論理と一貫性、語彙、発音、表現の５項目で、それぞれの点について、審査員が１か２か３を選択しました。１５点満点の評価を４名の審査員が行うため、お一人につき６０点満点で評価いたしました。

１４名の参加者のうち、旅行を除いてフランス語圏での滞在経験がない方が１０名、ご両親のいずれからフランス語を母語とする方は３名、フランス語圏での滞在経験のある方は4名でした。
ただし、フランス語圏での滞在経験のある生徒の皆様のうち３名の方は、帰国してから６−８年を経過しております。
また小学生ながら果敢に挑戦なさった、１０歳ー１１歳の方も３名いらっしゃいました。
ご両親のいずれかがフランス語母語の方も、長期のフランス語圏滞在経験はなく、１４名全員にとって、長年に渡る日頃のフランス語学習の成果を懸命に発揮する場となりました。

Aレベルで最優秀賞を獲得なさったのは、暁星中学校３年生齋藤拓君（１４)。４９点を獲得しての受賞でした。
体験を羅列するにとどまらず、個人的な視点を展開した内容になっている。
発音がよく、流暢で、自ら考えた言葉を確信を持って話しているリアリティと安定感がある。
というのが高評価の理由のうちの一つです。

Bレベルで最優秀賞を獲得なさったのは、在アメリカ合衆国中学校7年生江本柚君（１２）。４７点を獲得しての受賞でした。
構成がはっきりしていて、理解しやすい。
発音がよく流暢なので、心地よく聞くことができる。
描写が具体的かつ多彩なので、興味を持ってきくことができる。
というのが高評価の理由のうちの一つです。

２つの優秀賞の賞品は、CIC料理長高橋かおりが準備した葡萄とチョコレートのケーキでした。

Aレベルの水準が高く、Bレベルに近接していました。全般的に、外国語としてフランス語を勉強する方々の口頭表現レベルとして高水準であるという印象を持ちました。

この夏、参加者の皆様は慣れないフランス語と格闘して、苦心しながら、作文を書き、必要に応じて人に伝わりやすくするために修正し、それぞれ練習に励まれました。

コンクール参加を達成なさったことは、フランス語進歩と自信に繋がり、ご自身の個性とフランス語における優秀さを表現する機会となったと思います。
参加者の皆様の努力を讃えるとともに、サポートとして下さったご両親、ご家族の皆様に心より感謝申し上げます。

下記に、参加者、ご家族から寄せられた感想をいくつかご紹介いたします。

「初めての試みで大変緊張しましたが、やりきる事ができて嬉しいです。
この経験を活かしてまた色々なことに挑戦したいです。」

「夏の体験に想いを馳せ、スピーチしたいことの構成を考え、テキストや辞書も使いながら作文をし、そして皆さまの前で発表する、といった一連の取組みは一人では経験し難いものであり、皆さまからの拍手に達成感もひとしおだったのではないかと思います。」

「貴重な機会を与えて下さり、感謝申し上げます。この度、幸運にも受賞できたことが、夢のようで、大変嬉しく光栄に思っております。」

「入賞を逃したのは残念だったらしく、「次は絶対に、あの美味しそうなガトーショコラをゲットする！」と、食いしん坊の血が騒いだのか、奮起していました。」